先日、「借りぐらしのアリエッティ」と「TOY STORY 3」を劇場で観てきました。
ネタバレ的な事はもちろん書きませんが、
どちらも予想に違わず本当に素晴らしい内容でした。
その日は、この強力な2作品を連続で見るという
非常に贅沢な4時間を過ごしたのですが、そのことで
改めて感動の質にはいろんな入り口があるということを再認識してきました。
というのは、正確に積み上げられた世界に没入し
その展開に驚き、多くの人が感動するであろうポイントで
しっかり(笑)グッと来る場合と、ある種、ストーリーとは別な所で
その人の原体験やその時の気分で、ふと湧き起こる感動の入り口が
あるということです。
言うまでもなく、どちらも素晴らしい制作者の努力の結晶だと思いますし
比べるものではありませんが、この2作品からは、この二つの要素の
感動を受け取りました。
「TOY STORY 3」はシナリオと、表現手段としてのCGアニメーションが
もう本当に絶妙にマッチしていて、3Dメガネを掛けながら
涙を流すという気持悪い図を作ってしまいました(笑)。
もともと実写制作を生業としてきましたが、もう
あんな描写(おもちゃが動き出す!)が出来るなら
そして、あんな素晴らしいストーリーが表現出来るなら、
その方法を使わなきゃもったいないと改めて思いました。
映画として完璧に近い。本当にエンターテイメントでした!
「借りぐらしのアリエッティ」の方は、舞台となっている土地が
僕の通った公園近くだったり、自転車で走り回った小道を思い起こす
場所だったりで、ストーリーとは別な次元でも、
記憶が呼び覚まされて、感動のスイッチが入っていました。
多分、エンターテイメントとしては、これでもかと
畳み掛けるものではないのですが、あの世界を劇場の大スクリーンで
観ることの幸福感にたっぷりと浸ってきました。
映画の料金で、タイムスリップした感覚まで受け取ったのですから
本当に安いものでした。
改めて、ピクサーやジブリのようにではないですが、
何事も何かを作らなければ、何も始まりませんよね。
その何かを作るために、私も目の前にある大切な「映像制作の依頼」に対して
プロとして、しっかりと波が起こせるものを作り上げたいと思っています。
それにしても、やっぱり映画は劇場で見るもんですね!
そして、ライブは生で観るのが一番!!
その旬をどう映像で切取り、どんな風に提示すれば良いのか?
手段も方法も多様な時代です。
良い意味で、柔軟性と冒険心を持って、私も日々現場に臨みたいと思います!
早いもので、もう8月。
記録的な猛暑が続きますが、皆さん頑張ってゆきましょう!
そして、暑気払いもドンドンやりましょう(笑)!!
写真は本文と関係ないですが、
日没前の少し寂しげな田園です。私の好きな風景の一つです。