僕らの仕事で、ロケハンという重要な仕事があります。
知らない人はいない位の業界用語だと思いますが、その名の通り
プロジェクトの撮影に合わせて、主だったスタッフと
ロケーションの確認と下調べに行くことです。
でも、僕は映像の監督として、日頃から自分が面白いと思う場所や
風景を好んで記録しています。
まさにロケハン前の事前ロケハン、日常ロケハンですね。
もちろん、僕以外の映像制作者やカメラマンの人たちも、
そういうことをしている方は沢山いると思います。
とにかく、
何かの映像制作を頼まれる場合に、そこからイメージする映像シーンを
具現化するための引き出しとして、日常のロケハン’S EYEは本当に大切だと思っています。
写真はそんな僕の引き出しのひとつです。
ちょっと、良い感じのSF的な場所だと思いませんか?
場所の答えは
新宿南口の高島屋と紀伊国屋をつなぐ空中通路です。
閉店間際に歩いた時、廊下に僕だけだったので
ちょっとした宇宙船気分に浸りました(笑)。
以前見たSF映画の秀作『月に囚われた男』(近年ではSFで一番好き)的な世界で、
とても面白い場所のひとつです。
ちなみに、上記の映画はデヴィッド・ボウイの息子である
ダンカン・ジョーンズ監督の華々しいデビュー作です。
名画座で偶然見たのですが、お目当ての映画よりも面白かった!
この監督は映像センスに頼るだけじゃなく、ストーリーをしっかり
構築出来る本物だと思います。
ダンカン・ジョーンズ、本当に要チェックですよ!!
☆月に囚われた男 HP
http://bd-dvd.sonypictures.jp/moon-otoko/